アンガーマネジメントは効果が無いという言葉を散見しますが、トレーニングという視点で長く続けることが大事だと思います。
怒りというのは嫌ですね。
怒るのも、怒られるのも。
私はこれまで2度アンガーマネジメントの講習を受けました。
所感は、まぁ怒りの正体を知っていればある程度は、準備できるなぁといった感じで効果はありました。
ただ、アンガーマネジメントはトレーニングという視点で長期的に行う事、それが大前提です。
知ってるよ、って感じで二回目はあんまりやる気なかったですがまぁ忘れてること忘れてること。
以下の項目を繰り返し意識すれば楽になるのではないでしょうか?
許せる!
↓実際にアンガーマネジメントを実施した私の記録はこちらです。
あいてへの「~べき」という自分のものさしを変える
これ、マルクス・アウレリウスの「自省録」で読んだことあるなぁ。
言葉を借りると、何かを与えたものはその人の債権者で、与えられたものは債務者になるわけではないのです。
何が言いたいかというと「飯作ったんだから、皿洗いくらいするべきじゃない!?」という「~するべき」を減らしていけばいいのです。
これはなるほど、振り返ってみれば「自分はここまでしてるのに~してくれるべきじゃないのか」という風に勝手に対価を求めて(しかもそれを口に出して言う事なく)勝手に怒ってます。
「べき」を勝手に押し付ける怒りはあまり健全でない気がします。押し付けてくる人にも要注意です。
そんな人ってなんか怒りやすい人ですよね。
そんなときは「~べき」の擦り合わせをしてみてはいかがでしょうか。
ぶっちゃけ近づかないというのが一番とは思いますが。
あ、あの車クラクション鳴らしてきましたよ。
教習所で「クラクションよりもブレーキ」って習わなかったのかなぁ
っていうのも、自分の「~べき」ってことか。
たぶん、あいても「~べき」って思ってる。
怒りは二次感情であることを知る
そもそも、その人はなんで怒ってるんでしょうかね。
- 怒りの前には一次感情がある
- 怒りは二次感情
怒りっていうのは実は二次感情で、不安だとか焦りなどの一次感情が怒りとして表出します。
デパートで迷子になった娘を怒鳴りつけるお母さん。その怒りの感情には「あの子に何かあったらどうしよう」という大きな不安と焦りと、「私が目を離したから」という悲しみがあるのだと、講師。
今日、私の上司は言葉を荒げる場面がありました。自分はその人と関りが深く責任感ある人間で、出来ない時は、大きな焦りや不安を自分一人で背負い込む癖があることを知っていました。
だから、その怒りも「ここで怒るのも仕方のないことだと思う」と冷静に受け止める事が出来ました。
その人の怒る感情の背景をとらえる事が出来れば怒りに対して準備が出来るように思えます。これは、自分が起こる時も同様です。
「不安だから怒るんだ」とか気付くだけで、表出する怒りの質や量が大きく変わるかと思います。
アンガーログ(怒りの記録)で怒りの規則性を知る。
怒った時に「やっちまったな」と思いつつ、メモを取るのはいかがでしょうか。
怒った時に取るアンガーログは、あなたの怒りの規則性を知る時に有用です。
- 感情をメモで数値化してみる
講師はアンガーログを取ることで、自分が忙しくなるにつれて怒りやすくなる事、また子どもの習い事がある日(時間に追われる日)に怒りが集中していることに気付いたようです。
アンガーログを取ると自分が起こりやすいのはどんな時かそれを知ることができます。
怒りの大きさ(10段階評価くらい)も一緒に記録するとより効果が大きいようです。
こちらはアプリなんかもあるのでそちらもご活用してみてはいかがでしょうか。
怒りはコップに蓄積する。根幹となる原因を叩くべし
「~してやったんだから~するべき」というような物差しの押し付けは本当に気をつけないといけなくて、たとえ今は何もなくても積み重なれば大きな怒りとなってしまいます。
- 人それぞれ怒りをため込むコップの容量は違う
「普段はおとなしい子なんですけど」と重大事件でよく聞く言葉もこれになります。
怒りを取り除くには、コップに蓄積される感情に気付くこと、気付いてあげる事。
話をすることや聞いてあげる事で怒っている話をしているのに、人は自然と笑顔になっているようです。
話をしたり聞いてあげる事だけでも、発散の大きな手伝いになるようですね。
スタバでいうところのショート トール グランデ
初めてスタバ利用するときに戸惑うやつ
おわりに
たとえ、与えたとしても「狩りを終えた獣のように充足された」姿になれるのはそれを意識している人間だけです。他人になんてそれを求めるのは無理です。
そもそも、自分を変えるエネルギーと他人を変えるエネルギーどちらが大きいかと聞かれると圧倒的に他人であり困難であります。
それに比べて自分を変えることは容易です。
怒りの性質を知って、対策ができれば自分が起こる時も、相手を怒らせてしまうこととも上手に付き合っていけるのではないでしょうか。
どうしても見返りを求めてしまいがちですが、当たり前であるかのように与え続ける事が大事だと思います・・・。
とりあえず、なんかもういろいろダメな時は寝ましょうという記事はこちら
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