有休消化+休職期間が長い。うつ病になって突然時間を与えられた、真面目な人間がどう過ごしたか。

こころ

これは、休職と退職と有休消化と無職が重なって二か月近く休みが決まってしまった私の記録である。まじめな人間が2か月何もしないと発狂する。思った。それはもう。

仕事をしていると、よく思う。

「時間があれば、あれもしたい。」
「積みゲーも崩せる。」
「筋トレもできる。」
「趣味に没頭できる。」

でも、実際にうつ病になって休職し、有休消化も重なって突然たくさんの時間を与えられると、その想像とはまったく違う景色が待っていた。

休んだらええのに

最初の一週間は、とにかく苦しくて死ぬ。

最初の数日は、自己嫌悪しかなかった。

「自分だけ社会のレールから切り離された。」

そんな感覚だった。

世の中は普通に仕事をしている。

自分だけが止まっている。

それが苦しくて仕方なかった。

休めてませんね

やすめてません

私にはパートナーがいる。

子どもはいない。

朝、仕事へ向かうパートナーを見送る。

そして家には私一人。

夕方、疲れて帰ってくる姿を見ると、

「私は何をしているんだろう。」

「足手まといになっているんじゃないか。」

そんなことばかり考えてしまった。

この期間を「筋肉休暇」と名付けた。筋肉をつけないと死ぬ。

何もしないことが一番つらかった。

だから、この時間に意味を与えることにした。

私はこの休職期間を、

「筋肉休暇」

と呼ぶことにした。

筋肉留学かな?

……正直に言うと、仕事のストレスで少々わがままマシュマロボディになっていたという事情もある。

だったら、この期間は体を鍛える修行だと思おう。

目的ができるだけで、人は少し楽になる。

筋トレを始めようと思ったきっかけもある。

ある女性が筋トレでダイエットに成功した話を見た。

その人はもともと、おどおどした印象だった。

ところが体を鍛えるにつれて、見た目だけでなく、人との接し方まで変わっていた。

嫌なことに対して「それは違う」と言えるようになっていた。

私が欲しかったのは腹筋じゃない。

自信だ。

反論する勇気だ。

「自分は大丈夫」と思える土台だ。

筋肉そのものより、そんな副産物に期待している。

積みゲーは減らなかった。なんか楽しくなくて死ぬ。

社会人になってから積みゲーは増えていた。

「休みになったらやろう。」

そう思って買ったゲームがたくさんある。

だから最初は思った。

「今なら全部遊べるじゃないか。」

でも違った。

ゲームをしても楽しくない。

趣味なのに、心が動かない。

鬱っぽいと好きなことも楽しくないんです

「好きなことをすれば元気になる。」

そんな単純な話ではなかった。

だから私はゲームではなく、筋トレを選んだ。

楽しいからではない。

昨日より一回多くできた。

昨日より少し重い重量が上がった。

そんな小さな前進が、自分を支えてくれた。

一人で食べる昼ご飯は、思った以上に寂しくて死ぬ。

うつ病の本には書いてあった。

「ちゃんと飯を食べなさい。」

食べたものが体になり、心になる。

だからちゃんと食べるようにした。

でも。

寂しい。

昼間、薄暗い部屋で一人食べる昼ご飯。

これが想像以上につらかった。

だから私は実家へ行くことにした。

自転車で20分。

仕事をリタイアした両親と一緒に昼ご飯を食べる。

ただ、それだけ。

でも、その「それだけ」が大きかった。

以前、「孤独は煙草以上に体に悪い」という話を聞いたことがある。

半信半疑だった。

でも、一人で昼食を食べ続けてみると、

「ああ、なるほど。」

と思った。

孤独は、じわじわ心を削っていく。

ジョリーパスタでもいきますか?

行く…

人は、自分を映す鏡。人と会わないと死ぬ。

時間ができたことで、普段なかなか会えない友人にも会った。

これも思わぬ収穫だった。

人は、自分を映す鏡だ。

自分では当たり前だと思っていたことを、

「それ、お前の長所じゃん。」

と言ってくれる人がいる。

自分では忘れていた出来事を覚えてくれている人がいる。

一人で考えていると、自分の欠点ばかり探してしまう。

でも、人と話すと、自分では見えていなかった長所が見えてくる。

結果的に、それは次の仕事のエントリーシートを書くヒントにもなった。

自分を見つめ直すなら、一人で悩むだけじゃなく、人に会うことも大切なんだと思った。

内臓見えてるぞう

それでも、うつ病はうつ病。適切に対処しないと死ぬ。

少しずつ生活は整ってきた。

でも、うつ病が治ったわけじゃない。

突然、理由もなく寂しくなる。

昨日まで元気だったのに。

さっきまで普通だったのに。

そんな日がある。

でも幸い、私は「やばい」と思ったらすぐ診てもらえる環境がある。

主治医は、

「やばいと思ったら、いつでも来なさい。」

と言ってくれている。

この言葉は、本当にありがたい。

無理して我慢するより、「助けを求めていい」と思えるだけで心はずいぶん違う。

うちの主治医、くっそテキトーな人ですけどこういうところは頼りになります

今の私の目標

今の目標は、とてもシンプルだ。

寝る。

食う。

トレーニングする。

趣味は、楽しめる日だけ楽しむ。

そして、人に会う。

うつ病になる前なら、「そんな当たり前のこと」と思っていた。

でも、その当たり前を続けることが、今の私にとっては一番大切な仕事になった。

もし今、休職や有休消化で突然たくさんの時間を与えられ、何をしたらいいのか分からず苦しんでいる人がいたら伝えたい。

焦って「充実した時間」を作ろうとしなくていい。

まずは寝る。

ちゃんと食べる。

少し体を動かす。

一人でいる時間が長すぎるなら、誰かとご飯を食べてみる。

そして、しんどい日は病院へ行く。

派手な解決策じゃない。

でも私は、この積み重ねで少しずつ前を向けるようになってきた。

今も治療中だ。

だから偉そうなことは言えない。

えらそう

それでも、「突然与えられた時間」をどう過ごせばいいか分からず立ち止まっている誰かに、この体験が少しでも届けば嬉しい。

訳アリな元会社勤め。発達障害を持ちながら(主に)小学生を世話する仕事をするようになった。恐ろしいことに小学生の育成支援のプロフェッショナルと名乗らなければいけないことに最近気づいた。月に何件かこころだとか、教育の勉強会に金を貰いながら行けるので性に合ってる今日この頃。自己目標は「人格の成熟」メンタルがやられていると書くことで発散しようと筆が進む。

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