私の鬱発作の取扱説明書。発作のトリガーと、効いた対処法を全部書いてみる

こころ



適応障害で休職し、退職した。

その間、何度も鬱発作を経験した。

ある日突然、理由もなく落ち込む。

涙が出る。

「もう終わりだ」と思う。

何も面白くない。

将来が怖い。

そんな時間が、何度もあった。

最初は、「今日は調子が悪いな」で終わらせていた。

でも、休職中は時間があった。

だから、自分を観察してみた。

何がきっかけで落ち込むのか。

逆に、何をすると少し楽になるのか。

毎日記録していくと、不思議なことに共通点が見えてきた。

この記事は、その記録である。

もちろん、人によって違う。

でも、もし似たような苦しみを抱えている人がいたら、一つくらい参考になるものがあるかもしれない。



# 鬱発作のトリガー

最初に結論を書く。

私の鬱発作は、ほぼ決まった条件で起こる。

複数重なると危険度が一気に上がる。

## 夜

一番分かりやすい。

昼は平気でも、夜になると急に苦しくなる。

昼間は動ける。

夜は考えてしまう。

これだけで十分トリガーになる。



## 夕方以降の孤独

夕方になる。

家は静か。

誰とも話さない。

この時間が危ない。

人は孤独で死ぬと言われる。

私は、本当にそう思う。



## 忙しく働く人を見る

スーパー。

コンビニ。

飲食店。

仕事帰りの人。

みんな頑張っている。

私は休職中。

その対比が苦しい。

「自分だけ止まっている。」

そんな感覚になる。



## 家族連れを見る

休日を楽しんでいる人を見る。

笑っている。

子どもと遊んでいる。

旅行へ行く。

それを見ると、

「自分だけ取り残されている。」

そんな気持ちになる。

羨ましいというより、

孤独になる。



## 遊びが面白くない

ゲーム。

映画。

YouTube。

全部つまらない。

鬱になると、

好きだったものまで楽しめなくなる。

これは結構きつい。



## やることが見つからない

暇。

暇だから休める。

……そんな単純な話じゃなかった。

暇は暇で苦しい。

何をしていいか分からない。

結果、考え込む。



## 生産性を感じない

私にはこれがかなり大きかった。

何も生み出していない。

誰の役にも立っていない。

この感覚が続くと危険。

だからブログを書く。

だから料理をする。

だから掃除をする。

だから筋トレをする。

だから履歴書を書く。

「今日はゼロじゃない。」

そう思えるだけで違う。



## 太った自分を見る

鏡。

写真。

体重計。

全部トリガーになる。

自分が醜く見える。

そこから自己否定が始まる。



# 逆に、効いたもの

ここからは薬の話ではない。

私に効いたもの。

つまり、

「応急処置」である。



## 読書

一番効く。

紙でもいい。

Audibleでもいい。

重要なのは、

「頭の中の独り言を止めること」

他人の言葉で頭を満たす。

それだけでかなり違う。



## 狙い撃つこと

弓。

的。

集中。

私は弓を引きながら思った。

これは瞑想だ。

矢を放つ瞬間、

仕事のことを考えていない。

将来も考えていない。

今だけになる。



## 握ること

ホーググリップ。

握り石。

好きなぬいぐるみ。

とにかく何かを握る。

手に感覚が戻る。

「今ここ」に戻れる。



## 妻といること

これは大きい。

何をするでもない。

一緒にいる。

それだけ。

もちろん、毎回効くわけじゃない。

でも、一人でいるよりは確実にいい。



## 生産性のある行動

ブログ。

料理。

掃除。

履歴書。

絵。

どんな小さなことでもいい。

「今日はゼロじゃない。」

そう思えるだけで違う。



## 絵を描く

線を引く。

形になる。

頭の中だけじゃなくなる。

私にはかなり効く。



## 自転車

これは記事一本書いた。

太陽。

風。

草の匂い。

血流。

ペダルを漕ぐことは瞑想だった。

私はこれを、

「乗る抗うつ剤」

と呼んでいる。



# 一時的に楽になるもの

## 飲酒

正直に書く。

酒は楽になる。

その瞬間だけは、

頭の中の不安が少し静かになる。

でも、

翌日に落ち込むこともある。

不安が強くなることもある。

だから万能ではない。

私にとっては、

かなり扱いが難しい。

効くことはある。

でも、

頼りすぎてはいけない。

そう思っている。



# 効かない日もある

ここが重要。

読書してもダメ。

弓でもダメ。

自転車でもダメ。

妻といてもダメ。

そんな日はある。

最初は、

「効かなくなった。」

と思っていた。

違った。

発作が強すぎたのだ。

だから、

「今日は何やってもダメだ。」

そんな日は、自分を責めない。

「今日は症状が重い日なんだ。」

そう考えるようになった。



# 私が気付いたこと

私の対処法には共通点がある。

全部、

現実へ戻してくれる。

読書。

弓。

握る。

自転車。

絵。

全部、

頭の中から外へ意識を戻す行動だった。

逆にトリガーは全部、

未来。

比較。

孤独。

つまり、

頭の中だけで考え続けることだった。



# 赤信号

一番危ない状態。

私はこうなる。

・誰も分かってくれないと思う。

・姿を消したいと思う。

・何をしても楽にならない。

・将来を悲観する。

この状態になったら、

私は一人で解決しようとしない。

妻。

主治医。

相談窓口。

誰か一人に話す。

実際、私は相談窓口に電話をして救われた日がある。

自分だけで抱え続けると、

考えはどんどん濃くなる。

だから、

人の力を借りる。

これは弱さではなく、

私に必要な対処法の一つだと思っている。



# 最後に

この記事を書いた理由は一つ。

鬱になると、

「自分は壊れた。」

と思う。

でも違った。

私は壊れていたんじゃない。

取扱説明書がなかっただけだった。

夜は危ない。

孤独は危ない。

生産性を失うと危ない。

逆に、

本を読む。

自転車に乗る。

弓を引く。

何かを握る。

絵を描く。

妻と話す。

そんなことで、

少しだけ持ち直せる。

もちろん、

これが万人に当てはまるとは思わない。

でも、

もしこの記事を読んでいるあなたが、

「自分にも取扱説明書があるかもしれない。」

そう思えたなら、

この長い休職にも、

少し意味があったのかもしれない。

訳アリな元会社勤め。発達障害を持ちながら(主に)小学生を世話する仕事をするようになった。恐ろしいことに小学生の育成支援のプロフェッショナルと名乗らなければいけないことに最近気づいた。月に何件かこころだとか、教育の勉強会に金を貰いながら行けるので性に合ってる今日この頃。自己目標は「人格の成熟」メンタルがやられていると書くことで発散しようと筆が進む。

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